てぃーだブログ › Leeの徒然日記-Mission from God!- › ルアー&タックルメンテナンス › ベイル下がりと逆プリン対策

2020年09月01日

ベイル下がりと逆プリン対策

事前情報の70m級の暴風が吹き荒れる事はありませんでしたが、今回の台風で被害に遭われた皆さまにお見舞い申し上げますm(_ _)m



さて、台風接近時の定番であるメンテナンス記事ですが……
今回は特に小型スピンフィッシャーに偏った記事でございますので
「現代国産機をお使いのアングラーにとっては何のお役にも立たない」事前にお伝えしときます。



では、ど~ぞ(^^;)


ベイル下がりと逆プリン対策

もうかれこれ10年目に突入する我が愛機スピンフィッシャー4200SS_初号機。


スピンフィッシャーシリーズとしては第3世代となり、番手としては一番小さい機体。


1つ上の大きさの4300SSが稼働率としては高いけど、その小ささが可愛いすぎて溺愛度合いはかなり高い。


たぶん一番愛されてる(苦笑)



そんな4200SS

ちょっと前の釣行でラインを少なく巻いていたにも関わらず、ライントラブルが頻発。

頻発っつうても4回くらいだったんだけど(^^;)



ナイロンラインを使う限り殆どライントラブルなんて発生しないんで、2回目あたりから「何かやらかしとるの~(-_-;)」って……(^^;)


まぁ、
現場で気づいてはいたんだけど、家に帰ってタックルの塩抜きした後改めて確認したら、画像のよに見事な逆プリン巻きに(^^;)

ベイル下がりと逆プリン対策
ん~(^^;)なんでこうなる前に気づかなかった???


てか、
なんでこうなったか原因は分かってるのよね……

それは
ハンドルリターンの弊害であるベイル下がり(^^;)

ベイル下がりと逆プリン対策
右画像が新品の時の正常位置。左画像が異常位置。


一部では「ガチャ巻き」なんて呼ばれ方してる「ハンドルリターンを多用したために発生したベイル下がり」が原因。


キャスト→フェザリング→そのままハンドルでベイルを返し→リトリーブへ移行。


手でベイルを返さずに、ハンドルでベイルを戻すやり方。


身に染みついちゃってるから今さら変えられない、
ベイルをハンドルで返す「カシャコッ!」って手応えからのリトリーブの流れ。


そのハンドルリターンでもたらされるのが、スプリングの反発で元に戻る際の衝撃。


ベイルアームが元の位置に戻る際、ベイルアーム基部とローター基部がぶつかる事でその衝撃は発生する。


いかに頑丈が売りのスピンフィッシャーとて、10年も使い続けてればその衝撃の回数はやはり半端ない。


スピンフィッシャーのZシリーズでは、ベイルリターンスプリングが若干強くて、使い続けているうちにその衝撃でベイルワイヤ自体が折れたりすることも。


見にくいけど、
ベイル下がりと逆プリン対策
ベイルアーム基部の突起がローター側の回転溝の最終部分で受け止められる事によって、ベイルが元の位置に戻る。


その接点の摩耗が進む事によってベイルが下がり、下がるという言葉とは反してラインローラーとラインの接点はスプールに対して上方向に上がる。

それが逆プリン巻きの原因に。
ベイル下がりと逆プリン対策


実はスピンフィッシャーを使用し始めて少し経ってからその現象には気づいてて、自作ワッシャーをかましてスプールを底上げする対策を取っていたりする。

ベイル下がりと逆プリン対策


今回の釣行でトラブルが起こったのは、底上げ対策してないノーマルスプールを間違えて装着してしまってたのよね(^^;)


対策したスプールに変えたらある程度は改善したものの、これ以上の底上げはドラグ音が鳴らなくなる等の障害が発生する。



パーツ交換すれば良いってのは分かるんだけど、まだ使えるパーツを不要品にはしたくない。


てことで、比較的工作がしやすそうなローター側基部をジッと見つめる(苦笑)
ベイル下がりと逆プリン対策
「どう考えても、こっち埋める方が楽だな(^^;)」


昔やってたモデルガンカスタムの要領で、カーボンの削りカスを接着剤で成型するのが確実なんだろうけど、面倒くさいし強度に不安があるんでやらない(爆)


プラ板を差し込んだ方が早いんで、おゆまるを使って型取り。
ベイル下がりと逆プリン対策
マッキーで着色してプラ板に転写して仮切り出し。


その後、棒ヤスリで細かく微調整して
ベイル下がりと逆プリン対策


耐衝撃性に不安があるけど、瞬間接着剤で固定(苦笑)
ベイル下がりと逆プリン対策


仮組みでは完璧だったんだけど接着剤の分少し厚みが出来たのか、少しだけ不満の残る仕上がりに(^^;)
ベイル下がりと逆プリン対策
まぁ、後で削って微調整するから良し(^^;)


で、巻き上がりは……
ベイル下がりと逆プリン対策
PENN使いの定番である「下巻き調整」をあらかじめやってはいるものの、これだけキレイ(←現代機使いは華麗にスルーしとけ!)に巻けてたら御の字(爆)


これで、たぶん後数年は持つ(笑)


その頃には、たぶんルアーは引退してキャンプ打ち込みに方向転換してるハズだから、新品パーツに交換して売りに出すかな?(^^;)



それまで、現在のスピンフィッシャーの高騰が続いてたらい~な~(^^)


同じカテゴリー(ルアー&タックルメンテナンス)の記事
Daiwa 7250HRLA
Daiwa 7250HRLA(2022-02-20 15:00)

ロッドの補修
ロッドの補修(2021-03-15 00:35)

緊急メンテナンス。
緊急メンテナンス。(2019-10-21 23:28)


この記事へのコメント
ベイル下がりありますね(^^;)
Zシリーズは外側にベイルの戻りを受けるクッション?みたいな物が有るので、そこにワッシャーを挟んで高さを調整してます(^-^)

しかし最近のオールドリールの高騰具合は本当に狂ってます…
Posted by T.TT.T at 2020年09月03日 06:54
>T.Tさん
Zシリーズはあそこで手軽にベイル下がり対策出来るから羨ましいですわ~(^^;)
今は売るつもりはないし、酷使してるから高くは売れないだろうけど、程度(中)くらいの4200SSが9千円近くとか……
某フリマサイトで5千円以下で買えてた頃が懐かしいです(>_<)
Posted by Lee@AK47 at 2020年09月03日 12:45
ベイル下がり。メンテの時の盲点でした。勉強になります。

オールドリールは、投機の対象にでもなったんですかね?
アンバサダーとかお手上げ状態です。(T-T)
Posted by 雨ふらし雨ふらし at 2020年09月03日 21:01
>雨ふらしさん
中古の小型スピンフィッシャーを見る時、酷使されてるかどうかの判断基準のうちの1つなんで、覚えておいても損は無いと思います。
オールド機体を使うアングラーは2台目3台目を揃えたがるもんですが、それとは別に明らかに投機(転売ヤー)目的のヤツらがいますね。
箱付きほぼ未使用とはいえ、1500cが4万超えとか狂気の沙汰ですよ(-_-;)
Posted by Lee@AK47 at 2020年09月03日 22:30
オールドリールなんてどこが良いんですかね(笑)
使いづらいしチューンイングに神経使うし、毎回塩抜きしなきゃいけないし(*´д`*)ハァハァ
Posted by Lwing at 2020年09月09日 12:44
>Lwingさん
アナログレコードがCDに駆逐されたらアナログレコードに群がり、2ストが販売終了したら廃盤希少2ストに群がり、性能は劣るのに手間は倍かかるオールドリールを、これまたやたら金かけて近代改修したあげく「やっぱりオールドだよ!(`∀´)」って、黎明期はおろか過渡期すら知らない若い子が上から目線……
正直、何がしたいのかさっぱり分かりません(^^;)
まだ、ベアリング厨の方が救われます(爆)
Posted by Lee@AK47 at 2020年09月09日 21:50
>Lwingさん
あ。常識の範囲をはるかに超えた、修行レベルの使い辛さや神経すり減らすメンテナンスに「(;´Д`)ハァハァ……」してるオジサンは可愛くないです(爆)
Posted by Lee@AK47 at 2020年09月09日 21:57
間違えた(^^;)

Xオジサンは可愛くないです(爆)

◯オジサンも救われないです(爆)
Posted by Lee@AK47 at 2020年09月09日 22:01
怒涛のレスありがとうございます(笑)
誰がなんと言おうとかっこよければすべてOKなのよね、お互い(*^^*)
Posted by Lwing at 2020年09月09日 23:16
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。